The Melancholy of Bari

ボードレール (Written by) / 三好 達治 (Translation) Shinchosha (Publishing House) / 新潮文庫 1951年3月19日 (Release date) Bunko (Format) フランスの詩人の作品パリの群集のなかでの孤独を半ば自伝的にしるした散文詩全50篇が収録されているという昔のパリの情景が浮かんでくるようだった僕の個人的な感想としてはけっこう読みやすかったかな特に前半部分がおもしろかった僕の印象に残ったのは「老婆の絶望」「芸術家の告白」「剽軽者」「愚人と女神」「犬と香水壜」「けしからぬ硝子屋」「檻の中の女と気取った恋人」などなどだ「芸術家の告白」では秋の日の黄昏時の美しさ自然の美について書かれているそして自然が芸術家を打ち負かすという今や天空の深さが私を狼狽させるその清澄さが私を憤らしめる(芸術家の告白 p.14) 美の探究者である芸術家の悩みは深いんだな「剽軽者」では新年の街中でロバに対しておどけて「よい新年を迎え給え!」と帽子をとってお辞儀したある男について書かれている著者はこの男についてものすごく腹立たしい気持ちになったらしいムチで駆りたてられながら健気に働くロバはこの男に一瞥もくれずただ自分の義務を果たすため進んで行ったという「愚人と女神」ではある道化役者について述べられている筆者は女神像の前で涙する彼の気持ちを推測するのだがそのなかで彼をバカにする「この私は人間の中の最もつまらない最も孤独な恋愛も友情もなくしてしまったその点では最もくだらない動物よりもなお遥かに劣った者です」 (愚人と女神 p.24) これには笑った道化師という存在は人から下に見られていたのかな「犬と香水壜」では香水の香りを気に入らず糞便の匂いのほうを好む犬が民衆に似ていると言うこれには考えさせられるな。 However,、犬を犬ころと呼ぶのはどことなくかわいいあとは貧しい者と富める者の格差についていろいろ描かれていた印象を持った主人公である著者?がガラス売りをいじめていたずらをしたり貧民に殴りかかったりするというちょっと過激な描写も出てくる。 Well、この詩に書かれていることが全て本当にあったことなのかは分からないけどな

The Season of Hell

ランボオ (Written by) / Hideo Kobayashi (Translation) Iwanami Shoten (Publishing House) / 岩波文庫 1970年9月 (Release date) Bunko (Format) 有名なフランスの詩人の作品表題作の「地獄の季節」と「飾画」という2つの作品が載っている僕は今まで読んだことがなく今回初めて読みましたなんとなく意味が分かるところもあれば何を言っているのかよく分からないところもあったがとにかく読み進んだ「地獄の季節」の「錯乱Ⅱ」という題名のところに映画「気狂いピエロ」のラストシーンで引用されていた詩がのっていたまた見つかった何が永遠が海と溶け合う太陽が(錯乱Ⅱ p.38-39) というやつだこの詩にはやはり惹かれるものがあるな。 The rest、僕が気に入ったのは「飾画」の「橋」「夜明け」などの詩かな白い光線が中空から落ちてこの喜劇を消した(橋 p.78) 橋の上の情景を見ていたら急に太陽がまぶしくなったということだろうか… 街へ出ると彼女は鐘塔や円屋根の間に逃げ込んだ(夜明け p.89) これは彼女=太陽ということで朝日が街にさしこんでいるということを表しているのかしら解説がないとよく分からない。 But、詩は元々そういうよく分からないものなのかもしれないな