大作長編。スーパーフルーによって滅亡した世界。善の下に集う生存者たちとそれを狙う悪の闘いを描く。社会秩序が無くなっていく様が恐ろしい。ドキドキしながら読み進めた。生き残ったのはスチューとフラニーだけなんだよな。グレン、ニック、トム…
日常の色々
大作長編。スーパーフルーによって滅亡した世界。善の下に集う生存者たちとそれを狙う悪の闘いを描く。社会秩序が無くなっていく様が恐ろしい。ドキドキしながら読み進めた。生き残ったのはスチューとフラニーだけなんだよな。グレン、ニック、トム…
ホラーの中篇集。1篇は夜明けの飛行機に乗った主人公。ところが目覚めると乗客が皆消えていたという話。ニックが最期に見た光景が…僕はトゥーミーが印象深い。初めて本書を読んだ時は大人は考えが硬いなと思った。しかし自分が大人になるにつれト…
16世紀の文学だが現代にも通ずるようで面白かった。本書は上手くまとめられていた気がする。騎士道小説というものがあったのだ。ドン・キホーテ・デ・ラマンチャと従士のサンチョ・パンシャ、馬とロバの物語が面白かった。正気に戻ったようで何よ…
とても美しいエスメラルダ。しっかり者のピエール・グランゴワールは悲惨な目にあったな。カジモドは頑張り屋。フロロ神父は非常に頑張る必要がある。フェビュスは優しさが必要な気がする。ジャリはかわいい。19世紀フランスのリアリズム小説とな…
フランスのノーベル文学賞の本のこと。「盲人もし盲人を導かば」をテーマにした作品という。牧師の恋はあまりよいとはいえないと思うのだ。ジェルトリュードというとても美しく知性的になっていく女性が悲劇的な最期を遂げる。ちなみに牧師はキリス…
何気なく手にとった本。帯によると、不安定な精神状態と幻想が入り混じる心象風景を先鋭的なスタイルで描いた作品集だという。病んでいてとても暗い感じ。カフカに通じるものがあるのか。短いのでサラッと読める。一番最初の作品と表題作が僕の心に…
ドンデン返しで有名なミステリー、リンカーン・ライムシリーズ。昔4作目まで読んだな。本作では史上最強の敵ウォッチメイカーが登場するらしい。僕の第二部までの感想は、汚職は非常によくない、怖いけど事件が解決してちょっといい話だったという…
50代の会計士ヘンリーはサイコロと各種一覧表を使った複雑な野球ゲームを考案し没頭する。しかし架空のリーグ、ユニヴァーサル野球協会の試合中に起きた大事件をきっかけにゲームと現実の境界が崩れ始めるのだった。最後は虚構にすっかり浸食され…
15篇の短編集。日常世界の裂け目から立ち現れる幻想領域へ読者をいざなう。どれも面白かった。中編はミラノ地下鉄の工事現場で見つかった地獄への扉。地獄界の調査に訪れたジャーナリストが見たものはという物語。「卵」と「甘美な夜」などが印象…
1904年6月16日午前八時、長い夏の一日が、マーテロ塔で静かに幕を開ける。 私立学校の臨時教師スティーヴンとユダヤ人のブルームの話。第1挿話から第8挿話までが収録されている。面白かった。解説によると本書は最も翻訳しにくい本の一つ…
リンカーン・ライムシリーズの第11作。ライムは犯罪の天才ウォッチメーカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後スキンコレクターと言う犯人が現れる。毒物でタトゥーを刻み毒殺するという犯人。真の狙いは一体何なのかという話。かなり悪い…
リンカーン・ライムシリーズの第9冊。2つの大事件が発生する。ニューヨーク市とメキシコで起こる。宿敵たる天才犯罪者ウォッチメーカーが目撃されたというのだが。ライムの体が動くようになってうれしい。フレッド・デルレイの情報屋の話が興味深…
絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男ギャッツビー。ここまで富を築き上げてきたのはすべて、かつての恋人を取り戻すためだったという物語。面白かった。作者は音楽に造詣が深いな。ウラディミール・トストフのジャズの世…