デッドライン
ソフト開発のプロジェクト管理についての法則が書かれた小説。
小説と言う物語形式をとっているため読みやすくて面白い。
あるプロジェクト管理者が架空の国で6つのソフトウェア開発を任されるという話。
印象に残った法則がいろいろあった。
- 戦闘指令と管理の関係
- 面接と採用
- リスク管理
- 防御体制の強化
- 開発プロセスのモデリングとシミュレーション
- 病んだ政治
- 測定基準
- プロセスとプロセス改良
- プレッシャーの効果
- あいまいな使用書
- 対立
- 触媒の役割
- 人為的なミス
- スタッフの人数
- プロジェクトの社会学
- 倹約精神
- 急進的な常識
プレッシャーをかけても思考は速くならないという考えや、残業時間を増やすと生産性が落ちるという考えは、そうなのかと思った。
また、トムキンスたちが開発することになる6製品の競合製品は以下のようなもの。
- ノーツ- – -IBMの製品。eメール機能などをもつグループウェアだという。グループウェアとはグループの情報共有などを効率化するソフトウェアとのこと。
- ページミル- – -Adobe社のWebページ作成・管理ソフトウェアらしい。同社の他製品との強力な連携機能を特徴とするとか。現在は販売終了。
- ペインター- – -コーレル社が開発しているペイントツール。ペンタブレットでいろんな絵が描けるらしい。
- フォトショップ
- クォークエクスプレス- – -Quark社のDTPソフトウェア。Adobe社のAdobe InDesignにシェアを奪われたとか。
- クイッケン- – -Intuit社の会計ソフトウェアらしい。アメリカでは有名だとか。