「外なる自己」のつくり方―性格を変える新人間関係論
性格は人間関係などで出てくる行動パターンであり、流動的で変えられるものだという考えを書いた本。
分かりやすくて読みやすい。
性格とは無意識下に存在するいろいろな自分の総合体ですから、人間関係を経験し考える中で、どういうふうにそのさまざまな自分を引き出し演出するかということが重要です。
(p.19)
僕は性格というと変えられないものかなと思っていたが、「外なる自己」を演技していくとその行動パターンが身について引き出しが増え、他人から見た自分は性格が変わって見えるという考えになるほどと思った。
性格で悩んでる人はこの本を読んでみるといいかもしれない。
あと、子どもはゆっくり、現実と妥協させながら育てるといいとか、一次集団、準拠集団を大事にすべきとかいろいろ書いてあって、ほうと思った。
自立させる、自信をつけさせるにはモデルを示し経験させることが重要だったり、おとなの自立は相互依存だったりするらしい。
この本を初めて読んだのはもう数年前だが、その時は僕もこの本で言うところの「内なる自己」の反撃を受けたものだ。
だが、今読んでみると結構すんなり内容を受けとめることができた。