深夜特急〈4〉シルクロード
今回はインドからパキスタン、アフガニスタン、イランへの道中が描かれる。
日本を出発して半年、第1巻の冒頭場面に戻り、ようやくインドのデリーからイギリスのロンドンまでのバス旅行が始まるといった感じ。
著者が旅に出てからもう半年も経ったのだな。
本巻で著者が訪れる地域は、現在ではとても危険というイメージが僕の中にはあるが、1970年代当時は旅行できたのか。
バックパックを背負ったヒッピーたちが大勢いたのかしら。
まずはパキスタンのラホール、ピンディー、タクシラ、ペシャワールを著者は進んでいく。
パキスタンのバスのチキン・レース、断食の話は興味深かった。
しかし、途中で著者は怖い思いもする。
危なかったなぁ…、無事でよかった。
次はアフガニスタンの首都カブールへ向かう著者。
現在、外務省の安全情報では最高レベルのレベル4の地域…
かの地で各国のヒッピーたちが道中集まり親交を深めていたとは、今では想像できない。
その後、イランに入国した著者。
ヒッピー・バスに乗ってテヘランへ向かう。
バスでの心温まる出会い。
シラーズを経てイスファハンへ。
再びテヘランに戻るというところで本巻は終わった。
確かに、いろいろな経験をして著者の考え方も変わってきたみたいだ。
あと、日本大使館には旅行者向けのメール・ボックスというものが当時あったのだな。
いまだにあるのだろうか。