ピビログ

日常の色々

闇の中の男

闇の中の男

ポール・オースター (著) / 柴田 元幸 (翻訳)
新潮社 (出版社)
2014年5月30日 (発売日)
単行本 (形式)

著者が9・11を、初めて、小説の大きな要素として描いた作品みたい。
巻末の訳者あとがきを読むと、著者はニューヨークのブルックリン在住ということで、事件から受けた衝撃が大きかったことが想像できる。
僕は知らなかったが、その後のアメリカでは、多くの作家が9・11を感じさせる作品を発表しているのだな。

本書の内容は次のような感じ。
ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。
代わりにアメリカ本土で内戦が起きているという…
現実と虚構が混ざりあっていく様を感じた。
その他、小津安二郎監督の東京物語について述べられたり、物語の物語が存在したり、主人公の祖父と孫娘の間で家族の秘密が語られたりする。
(実のところ、僕は東京物語を見たことがない)

そして最後に明らかになる悲劇は、9・11当時のアメリカの政権に対する、作者の怒りが表されているのだろうか。
でも政治的な主張を込めるだけでなく、作品として全体的にバランスよく昇華されているところがこの著者らしさなのかなと思った。
まぁ訳者あとがきを読めば、僕の書いたようなことはうまくまとめられているわけで、訳者の人もすごい。

関連Youtube

  • Anly+スキマスイッチ=『この闇を照らす光のむこうに』Music Video
    YouTube Video
    Anly+スキマスイッチ=『この闇を照らす光のむこうに』Music Video
  • 【新展開】闇バイト“指示役”で指定暴力団幹部(27)を逮捕 SNSで高校生を勧誘? 【めざまし8ニュース】
    YouTube Video
    【新展開】闇バイト“指示役”で指定暴力団幹部(27)を逮捕 SNSで高校生を勧誘? 【めざまし8ニュース】
  • 暗闇の中で必死に命乞いする男たちの真相とは…?【マインクラフト】【マイクラ憑依鬼】
    YouTube Video
    暗闇の中で必死に命乞いする男たちの真相とは…?【マインクラフト】【マイクラ憑依鬼】
  • 闇バイトか「SNSに応募」 時計店強盗、逮捕の男供述 神奈川県警
    YouTube Video
    闇バイトか「SNSに応募」 時計店強盗、逮捕の男供述 神奈川県警

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
コメントが承認されるまで時間がかかることがあります。