村上 春樹 (著)
新潮社 (出版社) / 新潮文庫
2002年2月28日 (発売日)
文庫 (形式)
1995年1月に起こった出来事とつながりを持つ6つの短編が収録された本。
高校生?の時に読んだ本書を読み返した。
もう内容を忘れているからな。
読んでみたら、概してなんとなくアダルトな印象を受けた。
ジャンルは幻想小説なのだろうか?
僕には表題作や巻末の作品がおもしろかった。
またその他に、なかでも読みたかったのが「かえるくん、東京を救う」という作品だ。
突然、言葉を話す巨大な蛙であるかえるくんが主人公の前に現れて、東京を救うためにみみずくんと闘うのを手伝ってほしいと言う。
こういうちょっとおかしなキャラクターに僕は関心がある。
本作のラストで、主人公がかえるくんのことを語る場面は哀愁を感じた。
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