内田 樹 (著)
新潮社 (出版社) / 新潮新書
2009年11月1日 (発売日)
新書 (形式)
日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できるという趣旨の本。
自身を中心にした文明や宇宙論を持ったことがないため、常に不安感がつきまとい、外の世界を見てきょろきょろしているのが日本人だという。
だが、筆者は他国を気にせず、とことん辺境でいこうと主張する。
辺境人には「学ぶ力」、「機の思想」という長所があるらしい。
本書を読んでみて、ちょっと難しかったが、いろいろと勉強になった気がする。
備忘録として書いておこう。
自分の歴史的経緯の話とか、学びと報酬の関係の話、態度と感情の話、道の話、武道の目的の話、日本人のメタ・メッセージについてなどだ。
なるほどと思わされることが多かった。
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