雨の降る日は学校に行かない
6つのエピソードからなる連作短編集らしい。
僕が興味深く読んだのは「ねぇ、卵の殻が付いている」という短編だ。
保健室登校をする2人の中学生の女子、ナツとサエがいた。
保健室のベッドで寝転んだり、課題の勉強をしたりする2人。
ある日、サエが教室に戻ると言う。
保健室に1人残されたナツ。
だがしばらくして、ナツも勇気を出し、保健室から出ていくのだった。
僕はこの2人は勇気があってすごいと思った。
クラスメイトの視線もあるなか、教室に戻るのは大変だよな~
僕も中高時代は教室があまり好きじゃなかったことを思い出した。
他にも中学生の女子が主人公のストーリーがいろいろ載っている。
全体的に希望を感じさせるラストでよかった。
あと印象に残った話は、「プリーツ・カースト」と表題作の「雨の降る日は学校に行かない」かな。
僕も中学生時代は周りに合わせて生きてたなと思ったりした。
登場人物の長谷部先生は学校に行かない生き方もあると言う。
でも、将来の可能性を広げるために勉強はしなければいけないとも言う。
僕はそうだそうだと同意した。
学校に行かないならそれでもいいと思うけど、勉強はしておいたほうがいいだろうな。
しかし、中学校は今も相変わらず生きにくい場所なようだ。
もっと自由な感じになるといいんだけどな。