地獄の季節
有名なフランスの詩人の作品。
表題作の「地獄の季節」と「飾画」という2つの作品が載っている。
僕は今まで読んだことがなく、今回初めて読みました。
なんとなく意味が分かるところもあれば、何を言っているのかよく分からないところもあったが、とにかく読み進んだ。
「地獄の季節」の「錯乱Ⅱ」という題名のところに、映画「気狂いピエロ」のラストシーンで引用されていた詩がのっていた。
また見つかった、
何が、永遠が、
海と溶け合う太陽が。
(錯乱Ⅱ p.38-39)
というやつだ。
この詩にはやはり惹かれるものがあるな。
あと、僕が気に入ったのは「飾画」の「橋」、「夜明け」などの詩かな。
白い光線が、中空から落ちて、この喜劇を消した。
(橋 p.78)
橋の上の情景を見ていたら、急に太陽がまぶしくなったということだろうか…
街へ出ると、彼女は、鐘塔や円屋根の間に逃げ込んだ。
(夜明け p.89)
これは彼女=太陽ということで、朝日が街にさしこんでいるということを表しているのかしら。
解説がないとよく分からない。
でも、詩は元々そういうよく分からないものなのかもしれないな。