砂の女
有名な小説。
高校生の時読んだ風を思い出した。
砂丘へ出かけた男が砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。
脱出を試みる男、ひきとめておこうとする女。
サスペンスあふれる展開の物語だ。
ラストが印象的だ。
僕の所感を書いていく。
共同体に順応したという事ではなく諦めと僕は思う。
僕は倉庫で働いた事がある。
安い時給で辛い肉体労働だ。
最初は馴染めなかったが、だんだんと慣れていく気はする。
それは適者生存という事ではないと思う。
諦観かもしれない。
しかし僕だったら逃げるとはとても言えない。
何十年かぶりに解説を読んだ。
解説は東京都北区在住だったドナルド・キーンさんだ。
渋谷区には砂に埋もれた川がある。
僕は北区民だった。
キーンの家はどこだったのだろうか。
西ヶ原か滝野川あたりだったはずだ。
西ヶ原には昔、東京外語大があったような。
となるとドナルド・キーン氏はそこの先生ではないか。
僕の想像の話である。
十条の商店街も有名だ。
赤羽のイトーヨーカドーもある。
赤羽といえば岩淵を忘れられない。
大宮のさいたまスーパーアリーナ。
西
砂をとり除き、蓋を開けてみて、驚かされた。桶の底には、水が溜まっていたのである。
(p.258)
男は溜水装置を作り始めた。
僕は子供の頃、田んぼに穴を掘った事があった。
田んぼは勿論水はけが悪い。
砂とは大違いだが数メートル掘ると水が出て底に溜まった。
湧き水を見つけた感覚に近いのだろう。
僕の近所にも有名な湧き水がある。
最近看板が出来て訪れた。
飲水禁止という事で飲まなかったが次回は飲んでみたいと思う。