ユージニア
誰が真実を話したの?
これが帯のキャッチコピーだ。
あの夏、旧家で起きた大量毒殺事件。
時を経て、露になった悪意の正体は。
というあらすじ。
昔読んだのでうろ覚えだが、感想を書いていく。
ミステリーで面白かった。
謎解きが難しいな。
作者は金沢が好きだな。
きのうの世界という小説があったが、僕はあの塔と水路の街も舞台は金沢ではないかと疑っている。
他の話ももしかしたらかもしれない。
著者は仙台、秋田、茨城を少女期転々としているのだ。
転勤族ということだろう。
夜のピクニックの舞台は水戸だよ。
また、金沢市には実際に水路があって水が道端を流れているのだ。
本書では日本三大庭園が登場するがその有名な石灯籠が塔のモデルではないか。
金沢駅のもてなしドームからも着想を得ていると推測する。
あの日から続く長い夏を。彼女の、終わらない永遠の夏の中を。
(p.408)
緋紗子が犯人だったと僕は推理する。
青い窓から見えた室内の白い花はそれでは何色だったのだろうか。
それは白色だ。
考えればわかることである。
主人公は大変だな。
本作の引用から私はsirenというゲームを思い出した。
さらに本稿で使われた毒は何者だろうか。
毒物を投与されると被害者は相当苦しむ。
犯人は凶悪だな。
凶器はトリカブトかもしれない。
実際に毒殺の冤罪事件が起こったよな。
あの事件は迷宮入りだったか。
犯人は一体誰なのだろう。
閻魔様にお仕置きされちゃうね。