『ソフィーの世界』の世界
ソフィーの世界の副読本。
元本とは違って読みにくい本だが興味深い。
ソフィーの世界は日本で発売1年で68刷168万部も売れているらしい。
しかしベストセラー小説ソフィーの世界には批判もある。
批判も肯定もあるがそのようなことが書かれている。
批判は決して悪いことではない。
批判も受け入れるのが哲学であろう。
まずは著者ゴルデルの哲学的立場の批判だ。
全体直感を持つ伝統的二元構成への哲学の退行であると言う。
つまり大きな視点で世界を捉え、理想化と現実化を対比して見ている哲学だと言う。
そして哲学の大衆化という批判もある。
またバークリを重視しすぎている。
そしてオカルトへの姿勢だ。
執筆動機の1つはゴルデルは若者のオカルト熱に業をにやしたということらしい。
この本が発売された当時はオウム事件が起こっており事件と関連付けて考える節もあった。
松本智津夫の鬼畜さ、事件の残虐さには議論の余地は無い。
超自然的思考、形而上学的思考はではどうなのだろうか。
ここでも批判的思考をしなければいけない。
ゴルデルが絶対と言う事はないので自分の頭で考えたら良いのだ。
自分は正しい。
伝説は良いのだ。