東 浩紀 (著)
講談社 (出版社) / 講談社現代新書
2001年11月20日 (発売日)
新書 (形式)
オタクたちの文化や行動から日本のポストモダンを分析したような本。
ポストモダンは1960年代、1970年代以降の文化的世界のことで、大きな物語の凋落が起きているみたい。
シミュラークルが宿る表層=小さな物語と、データベースが宿る深層=大きな非物語の二層構造になっているのがポストモダンのモデルだと著者は主張する。
メディアミックス、萌え要素、キャラ萌えもこの観点から説明できるらしい。
また、動物化というものも起こっていて、シミュラークルの水準での動物性と、データベースの水準での人間性が解離的に共存しているという。
なるほどな~
あとは、機動戦艦ナデシコとかセイバーマリオネットJとか、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの話題がでてきて、懐かしいと思いました。
僕はほぼ未見だが、当時話題になっていたから名前は知っている…
関連投稿
- 7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー 綾辻 行人, 歌野 晶午, 法月 綸太郎, 有栖川 有栖, 我孫子 武丸 (著)講談社 (出版社) / 講談社ノベルス2017年9月7日 (発売日)Kindle版 (フォーマット) 麻耶雄嵩は京都大学…
- 十角館の殺人 綾辻 行人 (著)講談社 (出版社) / 講談社文庫2007年10月16日 (発売日)Kindle版 (フォーマット) 初めてこの著者の作品を読んだ。読みやすくて集中して読んだ。孤島の館、十角館を…
- 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語 千葉 聡 (著)講談社 (出版社) / ブルーバックス2020年2月13日 (発売日)Kindle版 (フォーマット) ダーウィンフィンチはダーウィンの進化の研究で重大ではなかった。進化に関わるプロセ…