塩田 武士 (著)
講談社 (出版社)
2016年8月3日 (発売日)
単行本 (形式)
グリコ・森永事件をモデルにしたフィクションだという。
古いテープから脅迫事件に使われた幼少期の自分の声を見つけ衝撃を受ける曽根氏と、事件を調べる新聞記者阿久津氏の物語がやがて交錯する。
事件の発生日時、場所、脅迫・挑戦状の内容、事件報道について、極力史実通りに再現されているらしい。
一気に読んだが鳥肌が立って怖いな。
月並みな感想だが、未解決事件の闇と犯人家族の悲しさを感じた。
本作を読むまであまり考えたことがなかったけども、テープの件で実際に事件に巻き込まれた子供たちがいたのだな。
作者の執筆動機の想いが呑み込めた。
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